ノーシーボ

薬は便利だ。それがプラシーボであったとしても、病気を治したり体調を良くしたり精神を良くしたりさまざま。わたしたちは風邪薬を風邪を治す薬だと信じて頼って飲むから効果があるのだ。

 

しかし薬に頼らないで体調が整うのだったらそれに越したことはない。今のわたしだって、原病やその症状自体の改善というよりは、「薬を飲んでいる」事による精神的な安心感の方が目的なのかも知れないし、つまり飲まなくたって平気なものは平気なのかも知れない。

 

生活を極力シンプルにしたかったわたしは薬を絶った。大した薬ではないけれど。サプリメントすら飲まなくなった。飲むことすら面倒になったからと表現するのが正しいのかも知れないが。そのうちシンプルを極限に表現したくて全裸で生活する日も来るかも知れないしそれはそれで一興かな。

 

いつまでも掛かってくる電話が鬱陶しい。

世界から逃げ出そうとしても、否逃げ出したとしてもまだ世界はわたしを離さないのか、それともわたしの精神が世界を捨て切れていないのか。

私はこれ以上捨てるものもないし、放っておいてくれるならそれが一番だ。

一日に一度食事をし、なにかを観て毎日を過ごす。一日に一度食事をし、なにかを観て毎日を過ごす。

化粧もしなければ特別気取ったお洒落も嫌い、シンプルに生きたいね。