精進と修行

映画飲酒ピアスホラーオカルトエログロナンセンスバンド活動くまモンが生き甲斐の熊本市中央区出身都内在住のグラフィックデザイナー今年は年女23歳でぇ~す

4年間バンド活動をした元カラオケランカーより

わたしはもともとカラオケでランカー遊びをしていた人間です。わたしの声ならここでこの声を出せば加点される、この曲なら音域的に出しやすいから高得点が取りやすい、そんなことばかり考えて歌ってた。高得点を出したり全国上位ランクインすることこそが、自分にとっての「歌の楽しみ」でした。

 

そんな考えが、東京での友達作りのために、ぶっきらぼうに言うなら適当にノリで入った軽音サークルで、ノリに任せてバンド活動することで大分変わりました。人生最初のライブでは、上手く歌おうと努力して、それはそれでお褒めの言葉もいただけたんだけど、自分の中では上手く歌うってなんか違うなって

 

前から自分で歌を歌うのは大好きだけれど、好きなアーティストのライブを観るのは別に好きじゃなくって、音源さえ聴ければ良い、だってカラオケって音源通りに歌えればそれが正解だもん、どれだけ好きなアーティストでも、わざわざ生声を聴きに行くのって面倒だし、特に暴れる客は意味不明って思ってた?

 

いまだにわたし自身はライブで飛んだり跳ねたり暴れたりすることに慣れなくて、じっくり聴いて、観て、身体は自然と揺らす程度で楽しむのが好きなんだけど、生歌と音源の違いを身体で感じることが増えた。音源通りに歌えば正解の「採点カラオケ」は完全に卒業しちゃったなと、この数年で思ったよ。

 

お手本通りの音程で歌えばそれが正解でしかない採点カラオケ、いまでも嫌いじゃないし、機械自体の性能や特色がこの数年で随分変わってきてるのもあると思うけれど、だいぶ点数採れなくなってきちゃった。下手くそになっちゃったなと思うようになったの。それはそれで結構悔しいけど、

 

でもそのぶん、人の耳から良かったよ~と言って戴ける機会も増えたし、あんなに点数勝負に命賭けてたんに歌い方変えて点採れなくなったって勿体無いかもと悩んだときもあったけど、結果的にはいまのほうが良かったと思えるし、正解に必死になるより好きに楽しく歌えた方が気持ち良いと思うようになった